講演・ワークショップ / Asia Creative Academy (韓国、ソウル)
韓国 Asia Creative Academy / Seol,Korea
秋山孝 ACA講演 Resume


「美の森と知の森・ポスターと本」
「本を持つ手・本をモチーフとした表現者たち」

日時:2010年3月5日(金) pm7:00〜pm9:00
場所:国民大学校 ZeroOne Design Center

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「美の森と知の森・ポスターと本」
「本を持つ手・本をモチーフとした表現者たち」
日時:2010年3月5日(金) pm7:00〜pm9:00
場所:国民大学校 ZeroOne Design Center
「本を持つ手」
「本をモチーフとした表現者たち」
●本を読む人物の画像の魅力
本の集合は知の森、図書館だ。絵の集合は美の森、美術館だ。造本の分野で活躍するイラストレーターは、知の森と美の森を自由に出入りし遊ぶことができる。 ぼくは、造本という枠組みで活躍する装画家にとって「本とは何か?」というだれもが最初につきあたる当たり前の疑問についてもう一度考えようという気持ちが沸き起こってきた。 ある日ぼくは、本を読んでいる姿を描いたある一枚の絵画に出会った。なんとも神秘的で人生の深みがあり心を打たれた。 本そのものの持っている造本つまり本の佇まいが持つ魅力的な存在に感動した。それは本という知的で真実感のあるフォルムや画家の表現の巧みさと知的豊富さの深さがぼくを感動へと導いた。 本をモチーフとして描かれた一枚の絵が「なぜこんなに魅力的なの か?」という疑問がまた起こってきた。その描かれているモチーフとなる本の内容もまったく知らないのになぜだろう。 それを解読すれば装画家の持っている魅力的能力の一端を垣間見ることができるはずだ。 それで、本を読んでいる人、文字を書いている人、本を造っている人、本を売っている人、そして本それ自体の絵を探し集めた。意外なおもしろさや魅力があることをそこから発見したのである。
●本を読む画像の歴史
では、本を読んでいる人の絵を探ってみよう。17世紀オランダを代表する数多くの自画像を残した、光と影の画家レン ブラントの「レンブラントの母の像」をあげよう。オランダのアムステルダムに訪れる度に、 必ずアムステルダム国立美術館に行く。その美術館には、レンブラントの「夜景」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」や「手紙を読む青衣の女」などが展示されているからだ。そこにそっと飾られているのが、 「レンブラントの母の像」だ。薄暗い空間の中に、神秘的なかすかな光が老いた母の手元に差し込んでいる。その老母はそっと手で文字を追い、ゆっくりと内容を噛み締めている。年老いた母の慰めになるのか、 死への予感を感じさせる精神的な成熟さを感じる。文字はグレーの筋で横組で線を引いてあるだけだが、その読んでいる内容までが分かる。おそらく読んでいるのは聖書のような気がするのは何故だろうか。 レンブラントは宗教画家として聖書の物語を題材とした作品を数多く残した。晩年の名作といわれている「ユダヤの花嫁」もそうだ。ぼくの気になる作品に分厚い書物を持っている「聖パウロに扮した自画像」があり、 その作品からは宗教画家としての自分自身を見つめている厳しい姿を見ることが出来る。ミラノのブレラ美術館にある壁画「聖セバスティアヌスの殉教」の代表作を持つ、 ルネサンス期に活躍したイタリアの画家ヴィンチェンツォ・フォッパ(1430頃 - 1515頃)は、「本を読む少年キケロ」を描いた。神童キケロは子どもながらに左手に書物を持ち、本の世界に入り込んでいる。 その姿は、ルネサンスの時代に描かれた知的欲求の強い静かな意志を持っている少年をモデルにしている。実際キケロは少年の頃から文学に親しみ、詩も作り、青年時代はアテナイの哲学者ピロンに師事した。 キケロが活躍したのは、紀元前1世紀のローマのことだ。キケロの著作に「老年について」がある。それは彼が特に老年の楽しみとしてあげる、「知的生活の充実」「若い頃からの激情からの解放」「激しい演説より静かな対話」 もう一つ「畑仕事に精を出すこと」について書かれている。 本を読んでいる絵画は、まだまだあり気になるものを上げたい。ルカ・シニョレリのフレスコ画「ダンテの肖像」はダンテの頭上に月桂樹の冠をかぶり、2冊の書物を対比している。一方はおそらくラテン語で書かれ、 もう一方は母国イタリア語で書かれていると思われる。 14世紀に描かれたもので、手に写本を持ち書見台で書物を読んでいるが、その書物に鎖がつけられ持ち逃げされないようになっている。当時いかに書物が高価であったかがうかがえる。 女性が書物を読んでいるものにルネサンスの画家ピエロ・ディ・コジモ(1462 - 1521頃)の「マグダラのマリア」、フランスの画家でパリでシャルダンの指導を受け、奔放かつ官能的な作品を多く作った ジャン・オノレ・フラゴナール(1732 - 1806)の「読書する若い女性」、19世紀ハンガリーの画家ムンカーチ・ミハーイ(1844 -1900)の「家の中の女(1877)」は長いドレスで暇つぶしに小説に読み耽っている姿を描いた。 家の中で閉じ込められた女の倦怠感が伝わってくるような絵である。書物の持っている内容によって時代の流れもあり、微妙な本の価値なども含めて本を読んでいる絵画は異なっている。 18世紀イギリスを代表する文豪サミュエル・ジョンソン(1079 -84)を描いた「読書するジョンソン」は、親友ジョシュア・レノルズによるのもので、むさぼるように読書をする姿は魅力あるものになっている。 更に19世紀には子どもたちや夜の団らん時に、農家の主人が家族に読んで聞かせるシーンが現れてくる。エリザベート・イェリハウ・バウマンの「子どもたちにお話しを聞かせるアンデルセン(1862)」、アイスランド国立博物館蔵の H.シエットの「サガの夜語り」などがある。
●本のさまざまな領域を描いた絵
文字を書いている人、本を造っている人、本を売っている人を描いた代表的なものに、16世紀末ライン派の画家の「書き物をする人」、11世紀日本の源氏物語の白描絵入り「浮き舟」冊子に、男女が書き物をする姿が描かれている。 イタリア、ルネサンスの巨匠ボッティチェルリ「マグニフィカトの聖母」には神を讃える言葉を書く手がある。 本を造っている人には印刷所の絵が多い。それは印刷文化の発達した時期で、特に魅力的な風景なのかも知れない。1471年作と言われている「ベルナルド・チェンニーニとその息子ティット・レッシュ」。 15世紀の印刷工房での作業を垣間見ることが出来る。 本を売っている人の有名な作品は、17世紀「街を行く本の行商人」。まるで後楽園球場のビール売りのように、肩から吊り下げた箱のようなものに小さな本を持てるだけ詰め込んで、声高らかに叫びながら販売している姿だ。 印刷技術の普及で識字率が上がり、あちらこちらの街で売り歩く行商人。チャップブックマンと呼ばれた。しかし本そのもの自体がオブジェとなり、17世紀シャルル・エマニュエル・ビゼーダネーの「書物の生物画」は、 乱雑に置かれた本自体の面白さを取り上げ描いている。古いものを見ると、5世紀「福音書の収納棚」のモザイク画はイタリア・ラベンナにある。18世紀には、イタリア、G・クレピスが1710年頃に描いたと言われている 「楽譜と音楽書のある書棚のだまし絵」、朝鮮民画には本などを乗せた棚を描いた冊架図「文房図8曲屏風」がある。本が持つ装飾としての価値や絵のモチーフとしての魅力をここで知る。 このように画家が描いた本をモチーフとした絵を見ると、本そのもの自体の美しさや本そのもの自体が持っているイメージを、表現者である画家たちは本の持っている魂を読み取り、さらにその周辺の空間や人間までも取り込み見る 人々に伝える。ということは、知の森と美の森を表現者たちは絵を通して語っていることに他ならない。もしくは、本の中に秘められた根源的な知と美のメッセージを象徴的に表している。しかし現代になってくると、 本をモチーフとした絵画がぐっと激減するのは何故だろうか。



韓国 Asia Creative Academy / Seol,Korea
秋山孝 ACAワークショップ 課題


「5.18光州30周年記念」をテーマとしたイラストレーションポスターの制作
日時:2010年3月6日(土)・7日(日) 場所:国民大学校 ZeroOne Design Center

スケジュール
●3月6日(土曜日)
 09:30 ワークショップ開始 
      課題説明/講義/制作(1)
 12:00 ワークショップ終了
 19:00 ワークショップ開始/制作(2)
 21:00 ワークショップ終了
●3月7日(日曜日)
 12:30 ワークショップ開始/制作(3)
 14:30 講評(A3サイズプリントアウト、画像データ提出)
 15:00 ワークショップ終了

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民主化運動(5・18光州民主化運動)--- 1979年10月26日、18年間独裁政治をしてきた大韓民国のパク・チョンヒ(朴正熙)大統領がキム・ジェギュ(金載圭-韓国中央情報部長)に殺害された。パク・チョンヒが暗殺されると国民は新しい民主社会のため民主化を要求し、全国的にデモが広がった。この混乱に乗じて、チョン・ドゥファン(全斗煥)などの軍人らが武力で軍部や政治をも掌握し、クーデターを起こして全国的に非常戒厳令をしいた。彼らは国民の民主化への要求を静めるために民主化運動勢力を鎮圧しなければならなかったが、その見せしめになった場所が光州(クァンジュ)であった。民主化運動が活発に展開した土地であり、大衆の支持を受けていた野党の政治家キム・デジュン(金大中)の政治的活動拠点が光州だった。1980年5月18日から27日にかけて民主化を要求する活動家と、それを支持する学生や市民が戒厳軍と衝突した。27日の明け方に人口75万人の光州市に2万5千人におよぶ兵力が投入され、市民軍の大多数が殺害され全羅南道(チョルラナムド)の道庁を占領することで、鎮圧作戦は終了した。191人が殺害され、負傷者は852人だった。

研究資料(1)
●易姓革命 --- 古代中国、孟子らの儒教に基づき五行思想などから王朝の交代を説明した理論。天は己に成り代わって王朝に地上を治めさせるが、徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、革命(天命を革(あらた)める)が起きるとした。
●ブルジョア(市民)革命 --- 封建的・絶対主義的国家体制を解体し近代的市民社会をめざす革命をさす歴史用語。一般的に啓蒙思想に基づき、人権や政治参加権、あるいは経済的自由を主張した市民主体で推し進められた革命。代表的なものにイギリス革命(清教徒革命・名誉革命)、アメリカ独立革命、フランス革命などがある。
●プロレタリア革命 --- マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』やレーニンの『国家と革命』などを通じ定式化された暴力革命の概念。プロレタリア(労働者)階級(プロレタリアート)が、対立するブルジョアの階級(ブルジョアジー)独裁を打倒して政治権力を掌握し社会主義国家建設を行うための革命。(1917年10月レーニンによる世界初のプロレタリア革命)
●フランス市民革命 --- 1789年から94年にかけてフランスで起きた革命。当時の社会体制に対する反発が鬱
積し、1789年のバスティーユ襲撃を契機とした騒乱がフランス全土に発生。第三身分による国民議会が発足、革命の進展とともに王政と封建制度は崩壊。フランス国内でも 1.カトリック教会制度の破壊などキリスト教の迫害 2. ルイ16世の処刑をはじめとするギロチンの嵐 3.ヴァンデの反乱を始めとする内乱 4.ジャコバン派による恐怖政治 5.繰り返されるクーデター 6.それに伴う大量殺戮 などによって混乱を極めた。1794年、ジャコバン派の粛清により転換点を迎えたが、1799年のブリュメールのクーデター、あるいは1801年にフランス政府がローマ教皇と和解するまで不安定な状況は継続した。

秋山孝 ACAワークショップ 研究資料(2)
●文化大革命 --- 1953年、スターリンが死去し、中国とソ連の関係が悪化する。中国はソ連を中心とする社会主義国家グループから脱退し、非常に厳しい状況におかれることになった。また国内でも、過激な国家運営と経済政策の失敗により、毛沢東が自身の支持基盤に危機感を抱きはじめる。そして1966年、全世界を驚愕させた中国文化大革命が始まったのだ。文化大革命は10年もの長きにわたって続き、その間、多くの事件が起こった。主だった出来事を時間をおって並べていくと、以下のようになる。1.地位や立場の権利剥奪 2.毛沢東の個人崇拝 3.毛沢東による天安門広場での8回の紅衛兵接見 4.造反隊(紅衛兵の文革組織)の活動 5.革命委員会の成立 6.模範戯(舞踊劇・京劇を現代風に改作した革命模範劇)が作られる 7.上山下郷(毛沢東思想の一つ。知識青年が農山村で肉体労働をし、思想改造、社会主義建設を計る。) 8.中ソ武力衝突 9.第9回共産党 大会 10.林彪事件 11.批林彪、批孔子 12. 大寨(山西省)が農業の模範とされる 13.第一回天安門事件 14.毛沢東死去 15.江青と4人組の逮捕 16.華国鋒新政権誕生
●日本のプロレタリア運動 --- プロレタリア文学とは、日本文学では、大正時代末期から昭和時代初期にかけ、個人主義的な文学を否定、社会主義、共産主義思想へと結びついた文学である。1924年雑誌『文芸戦線』が創刊され、新たなプロレタリア文学の中心的な雑誌となり作家たちの創作意欲を向上させた。新たな作家たちも登場したが、同時に、政治運動の流れに影響される傾向もあった。
●日本のプロレタリア運動の弾圧 --- 社会変革の考え方をもつ作家が、様々な作品を発表。しかしファシズムの台頭や治安維持法、特別高等警察により社会主義、共産主義的思想は激しい弾圧を受けた。1933年2月20日に小林多喜二が築地警察署で獄死。共産党員が続々と転向する中、プロレタリア文学も徐々に衰退。
●五月革命 --- 1968年5月21日、フランスのパリでゼネストを主体とする民衆の反体制運動が行われ、それに伴い政府の政策転換が行われた。事件の発端は、1966年に教授独占の位階体制に対して民主化を要求するストラスブール大学の学生運動からはじまり、その後ナンテールに波及、1968年3月22日にはベトナム戦争反対を唱える国民委員会5人の検挙に反対する学生運動に発展、ソルボンヌ大学に学生の自治と民主化の運動に継承された。ユダヤ系ドイツ人留学生のアナーキスト、ダニエル・コーン=ベンディットが指導部の中心人物。フランス全体の労働者も民主化に賛同、運動は拡大した。5月21日にはベトナム戦争やプラハの春事件等の国境を越えた国家権力の抑圧に反対し、約1千万人の労働者・学生が自由・平等・自治を掲げパリでゼネストを行った。これに対し、機動隊が参加者を殴打。抗議した民衆により工場はストライキへと突入し、フランスの全交通システムが麻痺状態に陥った。「中央委員会」は間接的に援助、各大学もストライキに突入。政府に第二次世界大戦以来の危機をもたらすゼネストとなった。伝統的左翼政党であるフランス共産党は、影響下の労組ナショナルセンター「CGT(労働総同盟)」を通じ労働者のストライキを組織したが、ベンディットらの急進的な学生運動を否定し、アナーキストやトロツキストたちなど、バリケードを構築しの衝突や街頭占拠を積極的に推し進める者を「挑発者」として非難した。シャルル・ド・ゴール大統領は、軍隊を出動させて鎮圧に動くと共に、国民議会を解散。総選挙を行い事態の解決をみた。1.労働者の団結権2.特に高等教育機関の位階制度の見直しと民主化 3.大学の学生による自治権の承認 4.大学の主体は学生にあることを法的に確定など教育制度の民主化が大幅に拡大された。
●五月革命の波及 --- 五月革命の参加者は「古い価値観を打破する20世紀のルネッサンス運動」という意識を持つ者が多かった。中国における文化大革命とともに「世界的学生反乱」が大きく波及した。「反乱」はフランスのみならず、5月11日にドイツのボンで50,000人の抗議行動、5月16日にはイタリアのフィレンツェでの大学学生抗議行動、5月18日のローマでのストライキ、同年夏に東京大学学生占拠が開始され、全共闘の活動などに飛び火。世界史的にも稀な「政治の季節」の導火線となった。この運動の成果は、文教政策の転換にあり 1.教授の権限の縮小 2.学生の主体性を文部省が公的に承認 3.アグレガシオン等の民主化 4.大学自治の確立にある。


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# by akiyama_educatio2 | 2010-04-09 14:04 | 韓国
講演:女子美術大学デザイン学科ヴィジュアルデザインコース 2,3年生
[講演題目] ---------- 秋山孝のポスターとイラストレーションスタディーズ
[会期] ---------- 2010.01.07
[会場] ---------- 女子美術大学相模原キャンパス

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●「ぼくの日本的美への憧れ」
日本人であるぼくには、無視することのできない美的価値観あるいは美的基準がある。どうしても取り去ることのできない血のようなものだ。千年以上あるいはもっと長い時間を経て築かれたものかもしれない。それは、西洋的なリアリスムの描写ではなく、あくまでも象徴的な表現だ。簡素または質素でありながら、内在する本質を表現することだ。芸術的に作り出された空間的余白などは、重要な要素になっている。暗示によって表現され、簡潔であればあるほど効果的だ。
ただそこにあるだけで心が動き、こじんまりとした控えめさえも優雅なたたずまえに思える。さも野の花のようにも伺える。仏教的宗教観かもしれないが、自然や人生の諸相に現れるはかない美に対する強烈な理解がある。生あるものは死に、あらゆるものが転変する諸行無常ということになる。自然と人間の心の底で純化された感情だ。
人間の孤独を知り、その孤独に身をまかせ、そこにある美を見いだす。その事実、静かなあきらめをもって受け入れ、そこに喜びさえも見いだす。どうすることもできない傍観者に見えて、実はその悲しみや孤独の蘊蓄を自ら楽しむ豊かな自由さをもっている。世俗を離れ、機知に富んだユーモアで暗示する心意気の粋さだ。表面に現れやすい単純な感情ではない、機転の利いたものだ。知性だけではとらえられない、そんな究極な美への憧れがあるといえるだろう。
●「ポスターの森に遊ぶ」
ポスターの森は深い。いつの間にか気づくと歩き回りすぎて何処にいるのか分からなくなってしまった。磁石を持っていないので、自分の位置を見失った。無数にあるポスターの樹木の乱立は、それぞれ魅力ある美しさを放っていた。ぼくは、この不思議な森に迷い込んだことすら知らずに長い時間が過ぎてしまった。あたりを見渡した。木の実がおちていたり、美味しい茸があったので空腹を満たした。満腹になり眠り込んだ。どれくらい眠り込んだのか、わからなくなった。ただ気持ち良かった。そして目が覚めた。ポスターの森は、香りがあってどれも微妙に異なっていた。ぼくが魅かれて行ったのが、ユーモアあふれる楽しい香りに満ちている木々のある森だった。天にそびえ立つ樹木は、見ていて飽きがこないものだった。葉は青々して生気にあふれ、深く張った根は、奥行きのある哲学者のようだった。一本一本じっくりと眺めた。樹木の肌合いから、そこに住むフクロウの家族まで、すみずみ一部始終見た。だが、あまりにもその森は広大なため終わりがなかった。やっと、ぼくはポスターの森に迷い込んだと気づいた。夢は醒めた。すでにぼくの髪は白くなっていた。広大なポスターの森を思いだした。身体全体で知った森を一つ一つ確かめた。ひりひりするような痛さや肌に冷たい爽やかな快感が言葉を越えてやって来た。


●コンテンツ(90分)
1. はじめに / ポスターとイラストレーションスタディーズ(10分)
2. 新潟県長岡市にある受発信するポスター美術館
秋山孝ポスター美術館長岡とは?(20分)
3. 秋山孝のクロニクル(時代、場所、環境、人々)(25分)
4. ポスター作品解説(30分)
5. まとめ(5分)
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# by akiyama_educatio2 | 2010-04-09 13:25
展示・講義 / 東京工芸大学 × 多摩美術大学 地震ポスターデザイン支援プロジェクト
[展示タイトル] ---------- 東京工芸大学、多摩美術大学 地震ポスター展 2009
[主催] ---------- 多摩美術大学グラフィックデザイン学科イラストレーション・スタディーズ 秋山研究室 / 東京工芸大学デザイン学科VCコース・グラフィクデザイン甲賀雅彦研究室
[日程] ---------- 展示:2009.10.05 - 10.08 / 講義:2009.10.05 / 講評会 : 2009.10.05
[場所] ---------- 展示:東京工芸大学 芸術情報館内ギャラリーA / 講演:東京工芸大学 芸術情報館メインホール / 講評会 : 東京工芸大学 芸術情報館・芸術情報館内ギャラリーA

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# by akiyama_educatio2 | 2010-04-09 12:25
講演/鳥取県デザイナー協会設立30周年記念事業
講演題目:「アイデアの伝え方"エコとユーモア"」
主催:鳥取県デザイナー協会、鳥取県文化団体連合会
共催:トットリプロダクツ協議会
後援:鳥取県
日時:2009.12.20(日) 15:00 -- 16:30
場所:とりぎん文化会館1F

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# by akiyama_educatio2 | 2009-12-20 11:34
秋田講演会 / あきた県民芸術祭2009
[講演題目] ---------- アートDEナイト 秋山孝歓迎レセプション
[会期] ---------- 2009.11.28
[会場] ---------- イヤタカ (旧・彌高会館)
[主催] ---------- 秋田県

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[講演題目] ----------「ぼくの町の町づくり」
[会期] ---------- 2009.11.29
[会場] ---------- カレッジプラザ講堂
[主催] ---------- 秋田県
[共催] ---------- NPO法人ほっとアートあきた・秋田県教育委員会


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[講演題目] ----------「アートとまちづくり、地域資源の活かし方、魅せ方」
[会期] ---------- 2009.11.29
[会場] ---------- 新屋参画屋


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# by akiyama_educatio2 | 2009-11-28 11:25
講義 / 「芸術の意力」 091010
芸術の意力

[講演題目]----------- 「中国のポスターについて」
[日時]----------- 2009年10月10日 13:00 -- 14:30
[依頼者]----------- 多摩美術大学 生涯学習センター

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記事掲載「Tama Art University Lifelong Learning Program」/ 芸術の意力 - 本学教員による連続講座

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# by akiyama_educatio2 | 2009-10-10 11:01
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